廃用症候群は、入院患者さんによくみられるものですが、それと似たような環境が家の中でも起こることがあります。
例えば、肩や腰などの体の痛みがあって動けないとか、テレワークが増えて家から出ないことに加えて生活範囲も限られたものになったなどが考えられます。
人は筋肉を使って体を動かしています。筋肉は使われないと次第に衰えていってしまいます。すると、動かそうと思っても筋肉がしっかり動いてくれないために、動かしづらさを感じてきます。
これだけならばまだ良いのですが、身体中にある筋肉には、筋ポンプ作用と言って、筋肉を動かすことで血管を通る血液をきちんと流してあげるという大切な役割があります。血液がきちんと流れなくなるということは、体の疲れが取れにくくなるだけでなく、循環・呼吸機能の低下や血栓ができるリスクの増加にもつながっていきます。
さらに、筋力が低下しているので、今まで楽にできていた動きも大変に感じることがあります。こうなると、体を動かそうという意欲までもを奪っていきます。
そして、体を動かさないので・・・と最初の話に戻ります。
ここまで聞くと、体を動かさないことでなる廃用症候群は出来る限り避けたいと思いますよね。
廃用症候群の予防には、動かしにくくなっている筋肉の運動やストレッチが効果的です。
ですが、痛みが出るなどの動かすのに問題があるときは無理に動かすと悪化させてしまうことがあります。
入院しているときは、体を動かしてよい場合でもどこまで動かしてよいなどがあると思いますので、医師に相談したり、リハビリテーション専門の理学療法士にお願いしたり相談したりするのが良いでしょう。
入院していない場合は、自分で対処するのですが、自分の体のどこが動きが悪くなっているのかをまず知ることが大切です。
鍼灸塾アンでは、整体施術をするだけでなく、バランスの悪さやどの筋肉の運動をしたら良いかなどもアドバイスします。宿題としてそれらが出されますので、それらを集めていくと自分の体はココが悪くなりやすい、これに気を付けたらよいなどが見えてきます。
筋肉の運動やストレッチの方法は探せばいくらでも見つかりますが、自分に本当に必要な運動やストレッチをしてもらうのが改善への一番の近道です。
廃用症候群(生活不活発病)にならないために、出来ることから始めていきましょう。
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