カラダの塾なのになんで認知症?と思われるかもしれませんが、実は認知症はカラダが衰えることで出てくるものもあります。
まず認知症と言っても、①アルツハイマー型、②脳血管型と大きく分かれます。
①のアルツハイマー型は、脳の問題です。脳の細胞外にアミロイドβタンパク質が沈着して、脳の機能が低下したり、脳からの指令がカラダに行き届かなかったりします。その結果、物忘れや意欲の減退、物を取られたなどの妄想が出てきます。言葉が自由に発せなくなり、進行するとパーキンソン病のような症状も出てきます。
②の脳血管型は、血管が硬くなり血流が脳に行き届かなくなって出てくるものです。動脈硬化性認知症やラクナ梗塞(こうそく)といって、脳の毛細血管が詰まってしまい、脳へ部分的に血液が行き届かず、その部分の脳の機能が使えなくなってしまうんです。進行すると、物忘れなどの記憶障害も出るのですが、先に出てきやすいのは、不眠・頭痛・めまい・耳鳴り・肩こり・食欲不振といったものです。
「肩こりとか食欲不振とか、よくあるよ?」なんて思った人もいるかもしれません。
カラダの不調は大事なサインです。血液がドロドロで血管がボロボロの人は、こういったことも可能性のひとつとして考えられます。